パリとニューヨークで思考する

長年NYに暮らし、パリに住み、日本に戻ったアーティストの忘備録。

冥王星射手座のマネスキンが疾走!ロック人気は復活するか?

こんにちは〜。引越し•移動でずっとバタバタしていました。久しぶりのブログです。

今回は欧米のロック音楽について書くので、ロックに興味がない方は、スルーしてください。また、一部の人の批判も書くので、嫌な人は読まないでください。

ちなみに私は、中学生からUK/USロックを聴いて育ち、人生初のライブは中3の時の英国パンクバンド、人生で一番聴いたアルバムはニルヴァーナの『Nevermind』です。日本人のアルバムは一枚も持っていないという、非国民です。

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Nirvana(ニルヴァーナ) のカート•コバーン

さて、今年の5/23(日)、Twitterで相互フォローしているイギリス人•フランス人が、ヨーロッパのユーロビジョン(Eurovision)歌謡祭についてツイートしまくってました。「あ、今年のユーロビジョン始まったんだ!」と気づく。ユーロビジョンは、毎年、ヨーロッパで開催される音楽コンテストです。

↓ 5/23(日)にバズってたツイート。

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(左)自分で思っている自分の姿 (右)本当の自分

ロンドンの女性のツイートで「頭では自分は(左のように)イケてると思っているが、現実には(右のように)ダサい」という自虐的な呟き。左はイタリア代表の『マネスキン』というロックバンド、右はアイスランド代表のオタクっぽいバンドです。

「へーえ、今年はこんな派手な人が出てるんだ。珍しい」と思っていた。その後、イタリアのバンドが優勝したツイートが流れてきた。お上品な出場者の中で、彼らにはヤンキーのようなオーラがあった。

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なんか懐かしい感じの派手さだなあ...

70年代のKISSやクィーンみたい。今の時代にはちょっと恥ずかしい感じ。しかもイタリアのロックバンド!?と驚く。イタリアは去年、コロナで酷い目にあったから、これはめでたい!何人かのフランス人が、このバンドを馬鹿にするようなツイートをしてたので、「こんな時に応援しないフランス人は、意地悪だな」と思った。

↓ 1年前の2020年3/22のイタリア人のツイート。「涙と祈りをイタリアに送る。今日は4825人が死んだ。4825の悲劇。葬式もできない。愛する人にさよならも言えない。可哀想なイタリア。安らかにお眠り。」

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2020年春、イタリアでは1日に4800人のコロナ死者が出て、絶望の淵を彷徨っているようでした。私はその時、隣のフランスにいたけど、フランスも感染が増えていて、死者爆発で悲鳴をあげているイタリアに、何もできない状態だった。イタリアは、ヨーロッパから見放されて、孤立奮闘しているようだった。

それがどうだ!1年後には、不死鳥のように蘇ったイタリア。ユーロビジョンで優勝するのは、31年ぶりだそう。

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この時の衣装は、高級ブランドのエトロ(ETRO)だそう。イタリアの高級ブランドがバックアップしてる!

すると翌日、フランスの首相が、「マネスキンのボーカルはドラッグを使用していた疑惑があるから、もし証明されれば、彼らは失格となり、2位のフランスが繰り上がり優勝する!」と言い出した。「えっ、政治家がしゃしゃり出てきたぞ」と驚いた。フランスの歌手が2位だったので、悔しかったらしい。

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photo via France24

いや〜、嫉妬される嫉妬される。

ユーロビジョンは音楽界のオリンピックなので、ヨーロッパ各国も反撃に必死です。バックステージで、ボーカルのダミアーノが興奮して机に頭を下げた時、コカインを吸引しているように見えたようだ。フランスのル•モンド紙が速攻で取り上げて「ドラッグを使用しているんじゃないのか?」と紙面に載せたらしい。ル•モンド意地悪ね〜。

ダミアーノはすぐにドラッグテストをして、身の潔白を証明。

反撃を受けまくりの『マネスキン』 だけど、翌週から、YouTubeでユーロビジョンを見た世界中の人たちが彼らの音楽を聴くようになり、人気沸騰。今現在、Spotifyの世界チャートでずっと1位を維持してます。イタリアのバンドが世界で注目されるのは、前代未聞だそう。

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Spotifyのグローバル•チャート

TVの音楽番組『Xファクター•イタリア版』に2017年に出場し、イタリアのキッズの間では人気だったのが、ユーロビジョンの優勝により世界中のティーンに注目され、人気が爆発。彼らの強みは、12歳ぐらいの「子供に受けていた」ことだと思う。子供に受ければ、万人に受ける。

アイドル扱いなので、プライドの高い音楽誌からはずっと無視されていたけど、Spotify1位が続いているので、ついに、金儲けの国=米国のRolling Stone(ローリング•ストーン) に載った。

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photo via Rolling Stone

英国シングル•チャートでも、トップ10に2曲も入っているのに、イギリスの音楽誌にはあまり載ってない。「歌謡祭で一度勝っただけの奴は、相手にしない!」という、歴代スターを生み出してきた英国のプライド?

多忙なイタリアのソニー担当者と連絡がつかないらしく、日本盤はまだ出てません。でも日本のソニーが、日本語訳がついたPVを出しました。ユーロビジョンで優勝した曲「ジッティ•エ•ブオーニ」の日本語編 ↓

この人たちを日本で売り出したら、人気が出ると思う。なぜなら 少女漫画キャラだから。すでにSNSでは、彼らの漫画を見るよ。70年代のクィーンも、日本の漫画に出ていた。クィーン並みの人気が出るかもしれない。

さらに勢いがついたイタリアは、サッカーのユーロ2020でも優勝してしまった。ユーロ2020でイタリアが優勝するのは、53年ぶり。

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photo via Getty Images

今年のイタリアは無敵。一度底辺を味わった者は強い! 

 

ここ数年間、英米の音楽チャートは、エド•シーランやジャスティン•ビーバー、その仲間たち、どーでもいいラップが主流の、退屈極まりない楽曲で埋まってた。

マネスキン人気で、子供たちのロック音楽への関心が高まり、「ロックバンドやりたい」という子が増えて、将来、バンド人口が増えるといいなと願ってます。ただ、マネスキンの人気も、一時的かもしれない。

さて、私が今年よく聴いているのは、米国の3兄弟バンド『Greta Van Fleet (グレタ•ヴァン•フリート)』。

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米国のグレタ•ヴァン•フリート

彼らはデビュー時は「レッド•ツェッペリンの二番煎じ」みたいに言われ、私も当時は「大声でギャーギャー叫んでいるウザいバンド」としか思ってなかった。でも今年出たアルバムが素晴らしく、自分たちの着地点を見つけたような印象です。匂いのキツかった香水が、だんだん馴染んできて、自然に変化していい香りになったような様相。

この『グレタ•ヴァン•フリート』は、イタリアの『マネスキン』と同世代で、この世に生まれた瞬間、冥王星が射手座に位置していた「冥王星射手座世代」の人たちです。

歴代のロックスター、ビートルズ、ローリング•ストーンズ、レッド•ツェッペリン、デビッド•ボウイなどは、冥王星が獅子座の世代です。獅子のように堂々としている(威張っている?)世代。1938年から1957年生まれの人たちで、セックス•ピストルズが最後。

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冥王星しし座世代の方々。百獣の王。

その後の、冥王星乙女座(1957-71年生まれ)、冥王星天秤座(1971-84年生まれ)、冥王星さそり座(1984-95年生まれ)は、獅子座から比べると、おとなしい世代です。

冥王星いて座は、1995年から2008年生まれ。Z世代と重なってます。獅子座と同じく、火の星座で、この世代から、面白いバンドがたくさん出てくるんじゃないかと、勝手に期待しています。やっぱりロックは、底辺に「ガァ〜ッと燃えるような火の勢い」がないとダメなので。

マネスキンは温故知新で、「ああ〜、懐かしいなこんな写真、久しぶりに見た!」という感覚をぶっ込んで来ます。例えばこの写真 ↓

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photo via maneskin official Instagram

パンクにはお決まりの、便所写真。しかも、排尿してる!アイドルなのに?昔のパンクバンドは、キッタナイ便所で写真撮ってたねぇ〜。最近は見ないわ。

昨今のミュージシャンは、綺麗でサラッとしてる感じのイメージで売っていて、汚らしい感じがなく、型が決まっていて面白みがない。

ロック/パンク界といえば、汚い場所や汚物は、普通だった。 ほら、ニルヴァーナもやってたよ、排便ネタと風呂のネタ。↓

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とか思ってたら、2週間ほど前に、TV番組『マツコの知らない世界』で「日本で今ガールズバンドの勢いが凄い」と特集されていた。SHOW-YA寺田恵子が出ていて、「海外で人気が出たバンドはいいな〜。『少年ナイフ』はアメリカで人気で、ニルヴァーナとツアーやってて羨ましかった..」と寺田恵子が語り、ニルヴァーナ少年ナイフの写真が出たので、びっくりした。

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(左)マツコと寺田恵子 (右)ニルヴァーナ少年ナイフ

マツコの知らない世界』なんて見てる輩は、未成年アイドル好きなオタクな人じゃないの?と私は偏見を持っているけど。とにかく、日本でも今、バンド熱が熱くなって来ているらしい。

ところで、私がニューヨークから帰国してから、気になってたことがあります。日本男子の弱体化です。

リプトンの紅茶のCMで、女の子と男の子が部屋でくつろいでいて、男の方がニコニコしながら、「くるくる、する〜?」と女の子に聞いて、茶葉をクルクルして紅茶を入れる、というコマーシャルがある。

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リプトンのコマーシャル

「えっ、キモッ!」なんで大の男が、「くるくる、するぅ〜?」なんてクネッと女みたいなことを言っているんですか?この感覚が、今の日本では標準なんですか?生き馬の目を抜くNYから来た私の目には、異様に映った。
そんなことしてたら、マネスキンに喧嘩で負けるよ!(←別に勝たなくてもいいけど)
人種差別ではなくて、私はBTSが生理的にダメです。綺麗ごと並べて、綺麗に見せてるだけの虚栄な感じがする。毒のない感じ。

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©ぴえろ ©BRIGHT MUSIC

クリーミーマミかよ! 

とツッコミ入れたくなるくらい、小学4年生向きで、面白みがない。この均一化された金太郎飴のような感覚が、若者に浸透しているらしい。

という訳で私は、慣習に反発する、気骨あるミュージシャンを応援します。日本でも勢いあるグラムロックな人出てこないのかな?マネスキンの世界的ブームも、いつまで続くか分からないけど。

↓ パンツが破れたので、ついでに全部破って足を披露している型破りな男、ダミアーノ。

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photo by Vyacheslav Prokofyev/TASS

ロック目指してる人たち、頑張れ〜!!

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