フランスの闇とゾンビ、日本の医者が優秀な話
こんにちは。再び、コロナ治療に関するブログです。独断と偏見で、フランス•アメリカ•日本の印象を書きます。
コロナ対策で国民性が出てます。バルザックの『ゴリオ爺さん』、ドストエフスキーの『カラマーゾフの兄弟』が好きな私にとっては、ドラマのような世界です。
コロナ禍で、人間の闇があぶり出し!
フランスのコロナウィルス死者は、2万4千人を超えました。
パリ郊外の総合病院で働く、日本人男性のインタビューを読みました。ずばり、コロナ患者への「治療」は行なっていないそうです。「新型コロナは治療薬がない。医師にできることは、酸素吸入や人口心肺の装着で、苦しまないようにするだけ。生存できるかどうかは患者次第。」とのこと。
やはり、ヒドロキシクロロキン療法は行われていない。コロナに感染して高熱が出ても、治療法がない?
こええ!パリでは、コロナに罹れん!
70代80代の老人は大変。酸素吸入だけで「はい!あとは自分で頑張って〜!」と対応されても...。そりゃ、バタバタ死んでいく訳だ。
4月にマクロン大統領がマルセイユ医大を訪れて、ディディエ•ラウト教授に会い、その後、マクロンがラジオで「ヒドロキシクロロキンの治験を求める」と語った、という記事を、英国 『The Guardian ガーディアン』で読んだんですが...。↓
調べたら、フランスの公衆衛生の「高等評議会」が、ヒドロキシクロロキンを使わせないように、歯止めをかけているようです。公衆衛生の高等評議会... こいつらが黒幕か!?
ヒドロキシクロロキン治療を求める署名を『Change.org』で集めている、レーモン•ポワンカレ病院の感染病棟の局長クリスチャン•ペロンヌ博士。↓ 彼の病院ではこの治療で成功しているそうです。
「フランスは致死率の世界記録ができてます。この状況で、"ヒドロキシクロロキン療法は効かない"と主張するのは、犯罪です!」と、ペロンヌ博士は (穏やかに)怒っています。
そして今週、ラジオを聞いていると、覚えのある言葉が語られていた。「えっ?"トシリズマブ"って言った?」と、何度聞いても日本の薬「トシリズマブ」のことを話している!
トシリズマブ(商品名アクテムラ) は、大阪大学と中外製薬が共同開発した、関節リウマチの点滴です。「コロナの重篤患者に効く」という情報でした。やった〜!プライドが高いフランスも、ついに日本の薬に興味を持ったか?トシリズマブは、2003年スイスのロシュ社と契約を結び、欧米で承認されているそうです。
4月始め、京都大学のノーベル賞受賞者•本庶佑(ほんじょたすく) 教授が「急性患者には『アビガン』、重症者に『トシリズマブ』を勧める」と提言をして、日本で話題になってました。
日本のトシリズマブよ、頑張れ!
もう一つ、フランス政府の大きな失敗とされているのが、長い間「マスクの奨励」をしなかったことです。1ヶ月前、急に態度を変えて、政府はマスクを勧め出しました。
元•厚生大臣のマリソル•トゥーレーヌという政治家は、「マスクは必要ない」とマスク否定派です。トゥーレーヌ氏は、2013年に8億枚あったFFPマスクを、1千5百万ユーロで売り払ってしまい、フランスでFFPマスクの在庫が "ゼロ" になった張本人だそうで、市民はSNS上で怒ってます。
フランスは優れた科学者をゴロゴロ輩出し、有名な研究所があり、自信があるのかな、と感じます。「我々には知識と技術がある!マスクなんて、アジア人がつけるものだ!」という感覚だった?『アビガン』が話題にならないのは、日本の薬だから?『トシリズマブ』が注目されるのは、スイスのロシュが販売しているから?と、疑ってしまいます。
今年1月の45日間の鉄道ストライキでは、「さすがアレクサンドル•デュマの『巌窟王(がんくつおう)』の国だけあって、フランス人は忍耐力が強いな。」と思ってました。一枚岩のような屈強さを感じました。
コロナ対策でのフランスの印象は『巌窟王(がんくつおう)』。良くも悪くも、頑固。
さて、コロナ対策で揉めている国といえば、アメリカです。
ドナルド•トランプがヒドロキシクロロキン療法を薦めた時、トランプ支持の共和党民が一斉にこの薬を求め、通常の46倍の需要があったそうです。多くの人が助かったようです。
一方、トランプ嫌いの民主党と左派メディアは、この薬を嫌悪して、偏向報道ばかりです。この薬を否定することで、快感を得ているかのよう。
米国のベテラン(退役軍人)病院で、「ヒドロキシクロロキン治療で死者が余計に増えた」という偏向報道がありました。実際には、亡くなったのは重篤状態で処方された老齢の軍人で、若者と中年の兵士には、効果があったとのこと。NY州知事からも薬の増量を要求されているそうです。
トランプ嫌悪の民主党のニューヨークでは、爆発感染で人がバタバタと亡くなっています。民主党民はギリアド社の「レムデシビル」に期待しているそう。
4/29、国際医学誌『ランセット』に「レムデシビルは効果がない」という発表が出ました。
志村けんはレムデシビルで亡くなったと言われ、ひと瓶1000ドル(10万円) もして副作用もあるので、現実的ではありません。ちなみに、70年の歴史あるヒドロキシクロロキンは、一錠63セント(70円)。
共和党と民主党が対立、国民が分断し、連日トランプが爆弾発言を投下し、人はバタバタと亡くなっている。アメリカの現状は、ヒエロニムス•ボスの『キリストの地獄への降下』のようです。
アメリカ各地では「ロックダウンを解除せよ!」と市民がプロテストを行なっています。
ニューハンプシャー州会議事堂の前に集まった市民。「自由に生きるか、死ぬか?」のプラカードを持つ。アンタ、何持ってんの!?とツッコミ満載の出で立ち。
オハイオ州会議事堂の前に集まった抗議市民。ゾンビではない。
私は2018年、フロリダ高校の銃撃事件の騒ぎを見て「終わってるな...」と心底うんざりして、アメリカを脱出しました。上のトランプ支持者の表情は、そのゾッとする感覚を体現してます。
アメリカの心境は、フランシスコ・デ・ゴヤの『我が子を食らうサトゥルヌス』を彷彿させる。混乱、混沌、ヘヴィメタルだね。
さて、日本の印象はどうでしょう?
『日本感染症学会』 のウェブサイトの「症例報告」に、コロナ患者を治療した記録があります。患者さんの状態、経緯がよく分かります。
やはり日本は、ファビピラビル(アビガン) 使用が多いです。アビガンで一気に改善するようだ。ヒドロキシクロロキン(プラケニル) もわりと使用されています。
日本の治療は、かなり柔軟性がある。
アビガンは指定病院にありますが、無い場合はヒドロキシクロロキンを使用したりして、臨機応変な治療をしています。「患者の様子をじっくり観察」に重きを置いている。水彩画を描くような繊細さを感じます。
私が「ほほ〜ぅ!」 と唸った治療がありました。
横浜市立市民病院でコロナ治療をした、71才男性の場合。エジプトでコロナに感染し(!) 帰国。発症14日目(!) でコロナ陽性と分かり、入院。7年前に癌で放射線治療をした。2年前に慢性心不全で大手術。18才から42才まで1日60本喫煙していた。
ここまで読んだら「この人、やばくね?」という感じですが、医師が慎重に観察し、シクレソニド(オルベスコ) を吸入させ、ヒドロキシクロロキンを与え、入院3日目に軽快し、10日目でコロナ陰性になり、12日目に退院したそうです。
日本の医者は錬金術師か?
やはりエジプトで感染した72才女性 (乳癌と子宮癌の手術済み) も、福島県の岩瀬病院で、シクレソニド吸入とヒドロキシクロロキンで、治っています。
意外にもアビガンの影で、ヒドロキシクロロキンがいい仕事しています。治療には、政治とか政党とか派閥とか制度とか、関係ないようです。当たり前ですが。
アビガンあるし、ヒドロキシクロロキンあるし、シクレソニド吸入もあるし、重症者にはトシリズマブで、日本は大丈夫なんじゃない?と思ってしまいます。
フランスの強情ぶりやアメリカの阿鼻叫喚ぶりから見ると、日本の治療は、『川のせせらぎ』のようにスムーズに見えるけど??治療薬の選択肢がある日本は、希望があります。
その代わり政府がダメで、看護師を無理に働かせるブラックな病院があったり、「制度や世の中のしくみ」が腐敗してますが。「昭和のオヤジ」世代が元気な間は、厳しさが続くかもしれません。
日本の印象は『ツクシとタンポポ』。「ツクシかよ!」と文句言われそうですが。トップがダメでも、市井の人々がコツコツ頑張って、国を支えています。
コツコツ外出自粛をしたおかげで、今のところ感染爆発はしていないし、このまま現状維持で、そのうち「政府に訴えて解除」でいいのではないでしょうか?
私がTwitterでチェックしてる京都大学ウイルス研究の宮沢先生、YouTubeの外科の先生が、皆一斉に「極端な自粛は必要ない」と発信し始めました。マスク必須で、唾•くしゃみ•発声からの"飛沫"を飛ばさない手洗い生活を徹底すれば、日本はやっていけるそうです。
現金給付も実現したし、日本の政府は、国民が訴えたら対応を変えるようです。アメリカのようなゾンビになる必要はないけど、訴えるべきことは訴えて行きましょう〜。
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