フランス第2の外出禁止令が出たパリの日常
10月28日(水)の夜8時、マクロン大統領の演説があり、10月30日(金)から少なくとも12月1日まで、フランス全土で2回目のロックダウンが始まることになりました。
私はビザが切れるのでもうじき帰国する予定だったのが、どうなるか分からないので、早めに帰ることにしました。
ロックダウンはしばらく続くとみた。
↓ ロックダウンの発表があった次の日、慌てて田舎へ逃げるパリ市民たちの渋滞。
私もお気に入りの本屋へ駆け込んで、最後にフランス語の本を購入しました。しばらく本屋も閉まります。フランス人たちも慌てて本を買いに来て、レジの前は列がついてました。
木曜日は、普通の通りも渋滞していて、車が道を遮断してクラクション鳴りまくりで、横断歩道を渡るのも一苦労でした。メトロは、大きなスーツケースを抱えた人たちで、混んでました。
パリの人たちは皆、慌ただしく急いでいる感じでした。
やっと家の近所のエリアに辿りつくと、人々は最後の晩餐を楽しんでいた。最後の瞬間まで、接近してベラベラ喋りまくるパリジャンたち。毎日この調子だから、そりゃコロナ感染も拡大するよ。
『Sébastien Gaudard』でパンとケーキを購入。ロックダウン中も開いてるかな?
外出する時は前回のロックダウンと同じく、「特例外出証明書」に、外出する理由と家を出た時間を書いて、持ち歩きます。私はiPhone用のデジタル証明書を持ってます。外出証明書を持っていないと、135€の罰金です。
外出は1時間まで、家から1kmの範囲内までです。
ロックダウンが始まった日、外へ出てみて驚いた。みんな、普通に歩いている。レストランや雑貨屋は閉まっているけど、生活に必要なパン屋や食品スーパー、金物屋は開いているので、いたって普通に見える。
わりといつもと変わらない?
コーヒーショップは持ち帰り専用になってます。このコーヒーショップは、春の時はずっと閉まっていたので、驚いた。
イタリアン•レストラン前では、ランチを売っています。
お店側は、春に2-3ヶ月続いたロックダウンにうんざりして、アイデアを練って運営しているらしい。
レバノン系のレストラン前で、中近東のお菓子やオイルを売っていたお母さん。目の前を通ったおばあさんも、珍しそうに見入っています。今度、私もお菓子を買ってみようかな。
フリーマーケットみたいで面白い。
春はずっと閉まっていたベビー用品のお店は、今回は開いています。入り口で何が欲しいか伝えて、店員さんが商品を取りに行って、販売するシステム。これは、小さい子供を持つお母さんたちは助かるでしょう。良いアイデア。
なんと、レコード店まで開いてました。欲しいレコードを入り口で伝えるのかな?
みんな、知恵を絞って営業してます。ずっと閉まりっぱなしは、飽きるからね。
チーズ屋さんは食品店なので、普通に開いています。
グルメお惣菜店も、普通に開いてます。
いつもと変わらない日常。ただ行動範囲が、家から1km圏内になっただけ。あまりお店がないエリアに住んでいる人にはキツイけど、私の住んでる9区はお店が多いので、特に問題はなさそう。
今回は、お店側もいろいろ工夫して、店を閉めずに経営していく方向を、探っているようです。やはりフランス人は、転んでもただでは起きない。飄々としています。
というわけで、春とは違って、あまり深刻ではない雰囲気のフランスのロックダウンでした。
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