パリとニューヨークで思考する

長年NYに暮らし、パリに住み、日本に戻ったアーティストの忘備録。

第76回『ゴールデングローブ賞』の実況的な感想

NY時間の1月6日(日) 、映画とテレビ番組の式典『ゴールデン•グローブ』が生中継されました。私はあまり期待せずに見てたんですが、素晴らしい結果になりました。感動の夜!

まず今年の司会者は、コメディアンのアンディ•サムバーグと、韓国人女優のサンドラ•オー。この二人、プロの司会者ではないので、ぎこちなく、ジョークもあまり面白くない。

f:id:akbrooklyn:20190107160138j:plain

Awkward... オォークワァード (微妙な雰囲気)!

司会がパッとしないので「だだ..大丈夫か?今年の授賞式?」と不安になったが、それとは関係なく、式は淡々と進んで行く。

 

『ゴールデングローブ』は、テレビドラマと映画を表彰する式典なので、受賞項目もたくさんあります。ここでは、私が特に「おっ!」と思った受賞者を書きます。

テレビドラマの最優秀主演男優:リチャード•マッデン『ボディガード  守るべきもの』

f:id:akbrooklyn:20190107154244j:plain

『ゲーム•オブ•スローンズ』『シンデレラ』で人気のリチャード•マッデン。自分が受賞するとは思ってなかった様子で、驚いた表情で壇上に向かってました。スコットランド訛りの新鮮で初々しいスピーチでした。「裏表のない素直そうな人だな」という好印象。

 

テレビのミニシリーズの最優秀助演男優:ベン•ウィショー『英国スキャンダル  セックスと陰謀のソープ事件』

f:id:akbrooklyn:20190107154056j:plain

ベン•ウィショーもうまい俳優なので、取るかなーと思ってたら、取った!壇上のスピーチはとってもゲイっぽくって、英国訛りでクネクネしてたので、マッチョな国アメリカの視聴者はどう思うだろう?と心配してしまった。(余談ですが、数年前はこのベン•ウィショーが、クィーン映画のフレディ•マーキュリー役として、噂されてました。)

 

さて、映画ドラマ部門の最優秀女優賞の発表。

去年の秋に、映画『The Wife  天才作家の妻』のトレイラーを見て「良さそう!見たい!」と思い、チェックしてたんだけど、この頃旅行でバタバタしていて、気づいたら映画が終わっていた。それでも、グレン•クローズが、2018年度の主演女優賞を取ればいいなあーと思ってたので、実際に彼女が取った時、「ヒィッ!」と叫んでしまった。本人も、まさか自分が取るとは思ってなかったらしく、えらく驚いていた様子。

壇上に上がったグレン•クローズを見て、なぜか号泣。

f:id:akbrooklyn:20190107161955j:plain

本人が涙を流している姿を見て、さらに滝のような涙が出てくる。

正しい人物が、正しい場所で、正しく評価されている姿を見て、美しくて涙が出たのです。

彼女のスピーチがメチャクチャいい!!心が動く!!

世の中捨てたもんじゃないぞ、と思う。

というのも、去年から映画『アリー/スター誕生』が話題をかっさらっていて、『The Wife  天才作家の妻』は完全に影に隠れて、いわゆる「地味な映画」に属していたのです。そんな目立たない存在だった映画の、実力ある主演女優が、正当な評価を得たことに、激しく感動しました。イケイケのレディガガより、地道に努力を重ねてきた、演技派女優が勝利した!

 

さて、次。映画ドラマ部門の主演男優賞!!ドキドキ!!

この時点までに多くの批評家が、「ドラマ部門の主演男優賞は『アリー/スター誕生』のブラッドリー•クーパーに決まりだ!」と記事に書いてたので、「そうなのか?ふぅーん...」と、あまり期待してなかった。Queenファンの私はもちろん、ラミ•マレック推しです!!

結果。ラミ•マレックだった〜!!ぎゃああ!!!

f:id:akbrooklyn:20190109131409j:plain

ここで、残念なことが。さっきのグレン•クローズで涙を使い果たしたので、肝心のラミさんの時に、涙が枯れ果てて、全く出なかった。おい!!

ラミさんも受賞に驚いている。驚きすぎて、頭の中真っ白で言葉が出ないみたいだった。しかし人間とは、こういう非常時に、その人の本当の人間性が出る。ラミさんは、心のこもった、温かい言葉で、世話になった人たちに、丁寧に感謝の意を述べた。最後は、ブライアン•メイとロジャー•テイラーにお礼をいい、フレディー•マーキュリーの栄光を讃えて、スピーチが終わった。

世界中のクィーン•ファン、ここで号泣。

 

そして最後。最優秀ドラマ部門の映画を発表するために、壇上にニコール•キッドマンが登場する。

私はここでも、あまり期待していなかった。「まあ、ラミが賞取ったから、もういいか」みたいな感じだった。というのも、やはり批評家たちが「映画ドラマ部門は『アリー/スター誕生』で決まり!」と、勝ち誇ったように、記事に書いてたからだ。

ニコール•キッドマンが封を開ける。"The Golden Globe goes to... Bohemian Rhapsody!"  ぎゃああああああ!!!!!『ボヘミアン•ラプソディ』が最優秀映画賞を受賞。

世界中のクィーン•ファン、嬉しさのため悶死。

f:id:akbrooklyn:20190107161629j:plain

現役時代のクィーンは、音楽のグラミー賞では散々無視され続け、フレディ存命中にたった一回だけ、USコメデイ番組『Saturday Night Live』でゲスト出演した。つまり、アメリカのテレビ界では、無視され続けたクィーン。(おそらく、フレディにゲイ疑惑があり、さらにバンド名も女々しくて、マッチョな国アメリカから軽視されたため。)それが今こうして、『ゴールデン•グローブ』という、USテレビ界の最高に華々しい場で、フレディ•マーキュリーの映画が、最優秀映画賞を取った!!素晴らしい!!!

プロデューサーのグレアム•キングも、この映画が取るとは思ってなかったらしく、スピーチもたどたどしかった。通常、ベスト映画賞を取ると、関係者20人ぐらいが壇上に登るんだが、ステージにいるのはたったの7人。俳優はラミ1人。それしか招待されてなかったのだ。ああ... アメリカで最も華やかなテレビ番組に、録画ではなく、生中継で、ブライアンとロジャーが映っている。なんてことだ。こんな日が来ようとは。

他のメンバーを演じた俳優たちは、授賞式に入れなかった。(アフターパーティーには行くみたい。)一番前のテーブルに座ってたのは、俳優ではラミさんだけ。共演の女優ルーシー•ボイントンは、全く別の会場にいた。というのも『ゴールデン•グローブ』はテレビ中継があるので、ブラット•ピット級の有名な俳優しか、最前席に座れないのだ。

映画『ボヘミアン•ラプソディ』は、評論家たちの批評はボロクソでしたが、こうして、業界で働く外国人記者クラブからは、高く評価されたわけです。

この世の中も、捨てたものではない。ふふふ。

f:id:akbrooklyn:20190107161733j:plain

まさか、こんなに号泣しまくるとは思ってなかったので、意外でした。素晴らしい!!ゴールデン•グローブよ!!ありがとう!!

おまけ:ラミとティモシー•シャラメ、そして愛しのルーシーとラブラブ。

f:id:akbrooklyn:20190108040113j:plain

 

↓ よろしければクリックお願いします。

にほんブログ村 海外生活ブログ 海外生活情報へ にほんブログ村 海外生活ブログ 国際生活へ